活動記録・ギャラリー    Activities・Gallery

宮城県柴田町 我妻議長をお招きして

日時  2010 2月16日 19:00−
場所  悠々元気園
講師  我妻弘国氏 宮城県柴田町議会議長
     大友健氏   宮城県岩沼市議会議員

 2010年2月16日 宮城県から我妻弘国さん(宮城県柴田町議会議長)と大友健さん(宮城県岩沼市議会議員)をお招きして、3月14日投票の町議会議員選挙に向けての勉強会を開催致しました。



左:我妻議長、右:大友市議

 宮城県柴田町は、合併推進派がゴリ押しする近隣3町での合併を、議会多数派を握ることにより阻止した町です。



身振りを加えて熱弁をふるう我妻議長は、元々は鉱山学が
御専門。 一方の大友市議は冷静沈着な元ジャーナリスト

柴田町とは

宮城県柴田郡柴田町は、仙台の少し南に位置する内陸の町です。

面積 53.98km2 総人口 39,162人  人口密度 725人/km2

町の木は「もみの木」 NHKの大河ドラマにもなった山本周五郎の「樅ノ木は残った」は柴田町にある船岡城が舞台です。この町も 平成の合併で揺れました。


2001/05/30 研究会「市町村合併に関する柴田町・村田町・大河原町合同研究会」設置
2002/03/06 村田町議会が
         「柴田町,大河原町との3町での合併協議会設置を求める請願」を否決

   と、すんなりは行っていませんが半年後には

2002/11/15 大河原町,村田町,柴田町は法定協議会設置で合意
2002/12/25 法定協議会「(旧)柴田町・村田町・大河原町合併協議会」設置

   この組み合わせは、後に破綻するのですが、
   法定協議には非常に長い期間をかけています。
   この点はAGN3町合併に共通するところであって、
   現協議会に比較すれば、それなりに評価出来ると考えます。

   # 基本的には、AGN3町合併にも私は反対でしたので誤解無きように。

2005/02/20 合併の是非を問う住民投票の結果
        大河原町:「賛成(48.9%)」「反対(51.1%)」
        村田町 :「賛成(60.7%)」「反対(39.3%)」
        柴田町 :「賛成(67.5%)」「反対(32.5%)」
        大河原町長は合併協議を継続へ,大河原町議会は合併に慎重

  大河原議会は慎重姿勢だったが大河原町長は推進ということで話は進み、
   合併予定日:2006/01/01
   新市名  :柴田市(しばたし)
   新市役所 :現・柴田町役場(新庁舎設置までの間)
  と、ここまで決まり、2005/02/27 合併協定調印式まで行われました、が、

2005/03/03 合併関連議案を村田町,柴田町が可決,大河原町が否決
2005/03/15 大河原町が合併協議から離脱を表明
2005/03/31 3町での合併を断念,
         協議会「(旧)柴田町・村田町・大河原町合併協議会」を解散

ということで、最初の合併話はご破算になりました。

しかし、合併話は再び持ち上がりました。

2006/06月  角田市,大河原町,村田町,柴田町の4市町の
        合併推進の議員により研究会「県南中核都市実現の会」設置
2007/09/11 角田市議選の結果,4市町での合併に慎重な議員が多数に
2007/12/18 角田市議会が合併協議から離脱
        大河原町,村田町,柴田町議会は3町での合併を検討へ

 角田市が抜けて、結局最初の3町の合併話に戻ってしまった
 ということになります。一見、角田市が中心都市のようですが、
 実は人口は32000人と柴田町より少ないのです。

 柴田町長は、当初は合併に前向きでしたが、次第に考えを変え、反対派に。

2008/03/12 柴田町長は3町での合併に慎重
2008/05/27 大河原町長,村田町長は3町合併に前向き,
        柴田町長は単独町制継続を検討
2008/08/06 3町で法定協議会設置を求める住民発議(同一請求),3町が可決

  ここでは、どこぞと逆で、住民請求で法定協議会が設置されました。

2008/09/01 3町で法定協議会「柴田町・村田町・大河原町合併協議会」設置

  ここからは、どこぞと同じで急ピッチで協議が進められ
   合併予定日:2010/03/31以前(詳細までは詰め切れず)
   新市名  :柴田市(しばたし)
   新市役所 :現・大河原町役場
  と、ここまで決まったところで、任期満了による柴田町の町議選が行われました。

  町議選前から合併反対派の町議(議会では少数派)は
  団結して反合併論戦を展開しておられました、そして、

2009/03/22 柴田町議選の結果,合併反対の候補が過半数に
        (賛成派7名(得票率49.2%),反対派11名(得票率50.8%)

 新人議員を多数含む合併反対議会が成立したのです。

2009/04/27 柴田町議会が「合併協議会からの早期離脱を求める陳情」を採択
2009/04/27 柴田町長が合併協議離脱を表明,2町に離脱を申入れ
2009/05/25 協議会廃止案を柴田町,大河原町が可決,
         村田町が賛否同数で議長裁決により否決,休止扱いに
2009/05/31 法定協議会を解散予定→休止

  ということで、宮城県柴田町では、
  住民請求により開始された合併協議を、

  # 住民請求は有権者の1/50の署名でOK
  # 議会多数派の賛同得られる議案であれば
  # 比較的(リコールに比べれば)通りやすい

  議会構成を逆転させて、議会制民主主義で止めた、
  という結末を迎えました。

我妻弘国さんはその柴田町議会の議長さん、もちろん選挙前から合併反対派として論陣をはっていたお一人です。今回の安土町の出直し町議会議員選挙にあたっての作戦指南に、隣接する岩沼市の市議会議員 大友健さんと一緒に、2月16日 ご多忙の中、わざわざ宮城県から駆けつけてくださいました。


LINK

我妻弘国のホームページ
大友健の雑記帳
繰り返される合併の悲劇



********************************************************

活動記録・ギャラリー へ

急ぐな合併・守ろう安土みんなの会 トップ

画面左側にメニューが表示されていない場合は、
こちらの「 正面玄関 」から再入室お願い致します。

急ぐな合併・守ろう安土みんなの会
since 2009.04.19.